日常の肌悩み
このニキビの原因は?場所からも原因を推測!予防や対策のポイントをご紹介

このニキビの原因は?場所からも原因を推測!

「ニキビが治ったと思ったら、また同じ場所にできた」という経験はありませんか?
一般的にニキビの原因には過剰な皮脂分泌などがありますが、同じ場所に繰り返しニキビができる場合には、もともとの体質の他に、毎日のスキンケア習慣なども関係している場合があります。
本記事では、基本的なニキビの原因と対策を確認するとともに、ニキビができる場所からその原因を推測するヒントをご紹介しております。ニキビの原因を考えたうえで効果的な対策に繋げましょう。

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ニキビは主に3つの原因で発生・悪化する

皮膚科学的には、ニキビが発生し悪化する原因は「過剰な皮脂分泌」「角質による毛穴のふさがり(皮脂が排出されず毛穴に溜まる)」「菌」の3つがあるとされています。

これら以外にも、ニキビを潰したりひっかいたりするなどの誤ったスキンケア習慣が悪化要因になるほか、日常的に使用しているスキンケア製品や、洗顔時の石鹸やシャンプー・リンスのすすぎ残しなどがニキビのきっかけになることもあるといわれています。

まずはこれらの基本的なニキビの原因について解説します。

1.過剰な皮脂分泌

過剰な皮脂分泌は主要なニキビ原因の一つで、皮脂分泌の増減は性ホルモンの相対的な変化に大きく影響を受けています。

たとえば思春期に現れるニキビは、男女ともに二次性徴にともない急増した男性ホルモンの影響を大きく受け、皮脂分泌が大きく増えるために発生します。

男性の場合は思春期以降も男性ホルモンの分泌が女性よりも多いため、女性に比べて皮脂分泌量が多い傾向にあります。

また、思春期以降の女性では2種の女性ホルモン「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が皮脂分泌の増減に関わっており、排卵後、生理1~2週間前くらいにかけて「黄体ホルモン」が相対的に増加したのちに月経がはじまりますが、この黄体ホルモンが増加する期間に皮脂量が増えるといわれています。

生理前にニキビが出来やすいというのは、このように2種の性ホルモンの増減が関わっています。

またそのほかにも、疾患やストレス、睡眠不足、投薬、妊娠などの様々な要因により性ホルモンのバランスが崩れ、ニキビが発生することもあります。

生理期間とホルモン量

2.角質による毛穴のふさがり

毛穴のふさがりは、何らかの原因により皮膚の最外層である角質が過剰に増加することよって発生します。

紫外線やホルモンバランス、睡眠不足などによる肌のターンオーバーの乱れ、それに加え乾燥などが原因だと言われていますが、はっきりした原因はわかっていません。

「毛穴のふさがり」と「過剰な皮脂分泌」が組み合わさることで、毛穴の中に皮脂が溜まる、いわゆる“白ニキビ”が発生し、毛穴が開いた状態で毛穴に皮脂が溜まると、いわゆる“黒ニキビ”となります。(なお黒ニキビは毛穴の開口部の皮脂が酸化したり汚れが不着したりすることによって黒ずんでみえています。)

白ニキビ、黒ニキビの状態ではまだ炎症は起きていませんが、ここに菌の要素が加わることによって赤ニキビへと発展します。

毛穴のふさがり

3.

白ニキビ、黒ニキビの中は皮脂で満たされているため、皮脂を好む「アクネ菌」が生息しやすい環境です。アクネ菌は誰の皮膚にもいる菌ですが、ニキビの炎症などの症状に関わっています。

また、アクネ菌がニキビに関わるという事は多くの方に認知されてきていますが、最近の研究では、多くのニキビ患者の顔面のニキビから、アクネ菌とともに「マラセチア菌」という誰の皮膚にもいるカビ(真菌)の仲間も検出されているという調査報告もあり、ニキビの原因としてこのカビも関わっている可能性が示されています。

アクネ菌

ニキビができる場所から考える原因

ニキビができる場所から考える原因

基本的なニキビの原因はご紹介したとおりですが、次はそれぞれの部位に着目して特定の部位ならではのニキビ要因もご紹介いたします。そのうえで、スキンケアや気を付けるポイントについて解説していきます。

ニキビの場所 ①
(おでこ)・眉間・鼻周り(皮脂分泌の多い部位、いわゆるTゾーン)

額から眉間、鼻周りは、顔の中でも皮脂分泌の多い、いわゆるTゾーンと呼ばれる部位です。大きく発達した脂腺を伴う毛包が分布しており、性ホルモンの働きで皮脂の過剰分泌が起こりやすいため、一般的にニキビの出来やすい部位といえます。

Tゾーン

ニキビの場所 ②
頬・顎・フェイスライン、口元(皮脂分泌の比較的少ない部位)

頬や顎などはTゾーンなどと比べて、比較的皮脂腺が少ないのが特徴です。

特に思春期以降にホルモンバランスが落ち着いてからは皮脂分泌量が減少するため、Tゾーンなどと比べるとニキビは出来にくい部位といえますが、まったくニキビができないわけではありません。何らかの原因で毛穴がふさがってしまうことで毛穴の中に皮脂が徐々に溜まっていくためです。

また、口元も皮脂分泌が少なく乾燥しやすい場所ですが、特にマスクを長時間着用することで蒸れや擦れが刺激となり、ニキビが出来やすくなると感じている方も多いようです。

頬・顎・フェイスライン、口元

ニキビの場所 ③
髪の生え際やこめかみ(洗顔時のすすぎ残し)

髪の生え際などは洗顔時に泡のすすぎ残しが多い部分なので、すすぎ残しがないかチェックすることが大切です。洗顔時は髪をまとめてすすぎがしやすいように工夫しましょう。

ニキビの場所 ④
背中、胸元周りのニキビ

背中や胸元も、発達した皮脂腺を伴う毛穴が多く分布し、皮脂分泌が多い部位のため、顔と同様にニキビが発生しやすい部位です。

さらに、一見ニキビのようにみえる背中のポツポツが実はカビが原因であるケースも報告されており、発汗の多い夏季に多く、背中などの体幹に多発することがあります。

またシャンプーやリンスのすすぎ後に、肩や背中、胸などに、シャンプーやリンスの成分が付着して残ってしまうことでニキビの原因になることもあります。

ニキビ肌の正しいスキンケア

以上の通り、部位ごとにも特徴的なニキビの原因がある場合もありますが、基本的なスキンケアは共通です。
まずは、正しい洗顔(洗浄)、保湿、保護の流れを確認していきましょう。

洗顔(洗浄)

コラージュリペアソープ

脂性肌の方はもちろん、乾燥肌の方も皮膚表面の汚れや余計な角質を取り除くために、1日2回朝晩洗顔を行います。
乾燥が気になる方は、洗浄力がマイルドで保湿成分を配合している乾燥肌向けの石鹸を選ぶのもおすすめです。
石鹸はよく泡立て、たっぷりの泡でなでるように泡いましょう。
また、洗顔時はニキビをつい潰したくなりますが、自分でニキビを潰すと感染や爪で傷つけることによってニキビ痕(あと)の原因になる可能性が高くなります。洗顔時にはニキビを潰したりこすったりしないように気をつけましょう。

背中など体のニキビについても基本的に同様ですが、入浴する際はシャンプー・リンスを行ってから、顔や体を洗うのがおすすめです。すすぎ時にシャンプー・リンスが背中などに残ってしまうとニキビの原因になる場合もありますので、最後に顔や体を洗ってシャンプーやリンスが皮膚に残らないようにしましょう。

おすすめの洗顔料・洗浄剤

コラージュリペアソープ
化粧品

低刺激性できめ細かい泡立ちの石鹸のため、敏感になっているニキビ肌もやさしく洗います。乾燥肌なのにニキビが出来やすい方、ニキビが出来てしまって肌が敏感になっている方におすすめです。

コラージュフルフル泡石鹼
販売名:コラージュフルフル泡石鹼c
医薬部外品

抗カビ成分ミコナゾール硝酸塩と殺菌成分イソプロピルメチルフェノールをダブルで配合している泡石鹸です。皮脂が多い体質で、顔や背中にニキビを繰り返す方はぜひ一度ためしてみてください。皮脂を洗浄するとともに、有効成分がカビと細菌にダブルでアプローチすることでニキビを防ぎます。

保湿

保湿は肌質に合わせ製品を選びます。
その際に、ニキビの原因になりにくいことを確認する「ノンコメドジェニックテスト」を実施したスキンケア製品を選ぶようにしましょう。
皮脂によるべたつきが気になるようであれば、さらっとした使用感の製品を選ぶか、乳液やクリームの量を控えめにするなど調整してください。

コラージュリペア ローション ミルク クリーム

また、ニキビが出来ると、ついニキビが気になって1日に何度も洗顔を行ってしまったり、さらに洗顔後に何もつけない、または油分を含まないさっぱり系のローションのみでスキンケアを行ったりするなど、肌状態に合わない不十分な保湿ケアを行っていませんでしょうか?
頬や目元などの皮脂分泌が少ない部位は乾燥による小じわなども発生しやすい部位ですので、保湿ケアはみずみずしい美しい肌を保つためにはとても大切です。
ニキビも乾燥も気にならない美しい肌をゴールと考え、肌状態にあった適切な保湿ケアを取り入れましょう。

なお、一説に肌の乾燥がニキビ原因の一つであるといわれることもありますが、乾燥がニキビの原因になるという科学的な根拠はありません。ニキビ対策にやみくもに保湿力のあるスキンケア製品を取り入れるよりも「ノンコメドジェニックテスト済み」のスキンケア製品で適切なお手入れを行う事をおすすめします。

おすすめの保湿スキンケア

コラージュリペアローションR/RR(しっとり/とてもしっとり)(化粧水)
医薬部外品
コラージュリペアローションR/RR
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コラージュリペアミルク(乳液)
医薬部外品
コラージュリペアミルク
公式オンラインショップへ
コラージュリペアクリーム
医薬部外品
コラージュリペアクリーム
公式オンラインショップへ

これらのローション、ミルク、クリームは、ニキビの原因になりにくいことを実際に人の皮膚に塗布して確認したノンコメドジェニックテスト済みの製品です。(すべての方にニキビができないわけではありません)
低刺激性で保湿力もある製品ですが、べたつかずにさらっとした使用感です。乾燥肌なのにニキビが出来やすい方、ニキビが出来てしまって肌が敏感になっている方におすすめです。
有効成分に抗炎症・抗肌あれ成分のトラネキサム酸を配合しています。

保護

朝~日中のお手入れの場合には、保湿後に必ず日焼け止めを塗りましょう。
ニキビ要因の一つ、毛穴のふさがりは原因がはっきりわかっていませんが、紫外線が原因の一つといわれています。紫外線は肌に炎症をひき起こしますので、ニキビの悪化にもつながります。
日焼け止めに含まれる成分が毛穴のふさがりの原因になると考えられることもありますが、日焼け止めにも「ノンコメドジェニックテスト済み」製品がありますので、製品パッケージの表示などをよくみて選ぶようにしましょう。
なお、日常生活であれば日焼け止めの数値の大小にはあまりこだわる必要はありません。それよりも日焼け止めは汗を拭くなどの行為でこすったりすると取れてしまいますので、適切なタイミングでこまめに塗りなおす方が、日焼け止めの効果を持続させるためにはずっと大切です。

おすすめの日焼け止め

コラージュリペアUVクリーム
医薬部外品

こちらのUVクリームも、ニキビの原因になりにくいことを実際に人の皮膚に塗布して確認したノンコメドジェニックテスト済みの製品です。(すべての方にニキビができないわけではありません)
SPF35 PA+++の製品で、日常生活から軽いレジャー程度の紫外線を防ぐ日焼け止めです。
肌をしっとりと整えますので肌の乾燥が気になる方にもぴったりです。

ニキビの原因を知って正しいケアを始めよう

本記事では、基本的なニキビの要因と対策を確認するとともに、ニキビができる場所からも、その原因を推測するヒントと対策をご紹介しました。

なお、ニキビの治療方法や具体的なスキンケアの方法は下記に医師監修の詳しい情報を掲載しておりますので、こちらの記事もよろしければご参考にしてください。

専門医が教える!ニキビ痕を残さないためのスキンケア

皮膚科学に基づいたスキンケア情報で、日常のニキビケアの一助になれば幸いです。

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