レーザー治療前に気をつけたいスキンケアと準備
日々のスキンケアで肌を整えておくことで治療後の経過がスムーズに
美容皮膚科でシミ取りのレーザー施術を受けようと思うのであれば、受診前に日々のケアで肌の状態を整えておくとよいでしょう。
たとえば、肌の状態が整っていると、トラブルのリスクを抑えながら十分な出力でレーザーを照射できるため、より高いシミの治療効果が期待できます。
一方で、乾燥や肌あれなどにより肌の状態が乱れていると、レーザーの熱の入り方にムラができることがあります。その結果、レーザー照射時に痛みを感じやすくなる、ダウンタイム中に赤みや痛みが長引く、治療後にも期待した通りの効果が得られないなど、トラブルが起きやすくなります。
クリニックの考え方によっては、肌の状態が乱れている場合には、レーザー治療前に肌を整える必要があると判断される場合もあり、肌状態が整うまで施術日程が先送りになることもあります。
レーザー治療は、理想の肌を目指す積極的な「攻め」のケアです。治療効果を得るには、日々のスキンケアで肌の「守り」を固め、バリア機能を整えておくことが大切です。
レーザー治療前に特に避けたいこと
レーザー治療の前には肌に負担をかけるスキンケアを控え、また、日常生活における肌への負担も避けるようにしましょう。
- ピーリングやスクラブなどの角質ケア
- 摩擦の強い洗顔
- 日やけ
などは特に避ける必要があります。
ピーリングやスクラブは、角質を除去する効果があるため、肌のバリア機能を一時的に低下させます。治療直前は角質ケアや摩擦は避け、保湿や肌あれ対策を徹底し、肌をすこやかな状態に整えておくことが大切です。
また、紫外線の影響を受けている肌は、紫外線による肌の炎症がおさまるまでは施術そのものを受けられない場合があるほか、レーザーが日やけによって産生されたメラニン色素に反応するため十分にレーザーの出力をあげられず、シミ取り効果が思ったように得られないなどのリスクが高まります。
日頃から丁寧な保湿と紫外線対策によって肌を整えておくことは、レーザー治療をスムーズに実施するために必要なことであり、治療後のシミ取り効果を最大限に得るためにも重要といえます。
シミ取りレーザー後のダウンタイムとは?
美容医療の施術後には、肌に痛みや腫れ、赤みなどが生じ、元の状態に戻るまでに時間を要することがあります。施術を受けた肌がある程度回復し、元の日常生活に戻れるようになるまでの期間を一般的に「ダウンタイム」と呼びます。
シミ取りレーザーは、熱エネルギーによってシミの原因となるメラニン色素を破壊する治療法です。そのため、照射直後の皮膚は一時的に「軽いやけど」を負ったようなデリケートな状態になり、そこから肌が回復するまでの期間(ダウンタイム)が必要となるのです。
シミ取りレーザーのダウンタイムは何日くらい?
ダウンタイム中の肌では、レーザー照射によってダメージを受けた角質細胞がかさぶたとなってはがれ落ちるとともに、新しい角質細胞がターンオーバーにより押し上げられるなど、肌の回復が行われています。新しい角質細胞のバリア機能や水分保持機能がある程度回復するまでに必要な期間ですので、日数に個人差がありますが、7~14日(1~2週間)程度は見ておく必要があるでしょう。
この間は、患部がかさぶたになったり、赤みが残ったりするため、保護テープを貼って過ごす必要があります。かさぶたが自然にはがれ落ち、新しい皮膚ができるまでが、回復の一つの区切りとなります。
シミ取りレーザー後のダウンタイムに出やすい症状と注意点
赤み・腫れ・ヒリヒリ感(施術直後~数日)
レーザー照射直後は、軽いやけどのような状態になるため、患部が赤くなったり、ヒリヒリとした痛みを感じたりすることがあります。
また、患部が蚊に刺されたようにぷっくりと腫れることもありますが、通常は数時間から数日で落ち着きます。
治療当日から数日間は、血行がよくなりすぎると、赤みや腫れ、痛みが強まる可能性があります。激しい運動、サウナ、長時間の入浴、飲酒などは控え、安静に過ごすことをおすすめします。
かさぶたの形成(施術後数日~1週間)
治療から数日経つと、照射した部分の色が濃くなり、薄黒いかさぶたになります。
これは、レーザーによって破壊されたメラニン色素が皮膚表面に押し出されてきたもので、治療が順調に進んでいるサインです。かさぶたは無理にはがさず、自然に取れるのを待ちましょう。
炎症後色素沈着(戻りジミ)(施術後1ヵ月~)
かさぶたが取れた後、一時的にシミが再発したように茶色くなることがあります。これは「炎症後色素沈着」という状態で、いわゆる「戻りジミ」です。
レーザーの熱ダメージによる炎症反応の一種で、日本人の肌質では比較的起こりやすく、多くの場合は数ヵ月ほど経過すると自然に薄くなっていきます。
シミ取りレーザーのダウンタイム中におけるスキンケアのポイント
ダウンタイム中のスキンケアの順番は、一般的なスキンケアと同じく、洗顔→化粧水→乳液・クリーム→日やけ止め(日やけ止めは日中のみ)です。
施術後にどのスキンケア製品を使用されるかは、ご自身の肌の悩みや状態によってさまざまな選択肢があります。本項目ではおすすめのスキンケアアイテムをご紹介しますが、施術後に使用するスキンケア製品は事前に医師に確認しておくようにしましょう。また初めて使うアイテムを使用する場合は、施術前に余裕をもって、肌に合うかを試しておくようにしましょう。
肌に負担をかけない洗顔を心がける
洗顔の基本は、たっぷりの泡で「手と肌が触れないように」やさしく洗うことです。熱いお湯は肌の乾燥を招くため、すすぎは必ず「ぬるま湯」で行いましょう。
保護テープを貼っている場合は、テープがはがれないように、特に力加減に注意して洗うのがポイントです。
おすすめの洗顔石鹸(洗顔料)
コラージュリペアソープ
化粧品
低刺激性できめ細かい泡立ちの石鹸のため、敏感になっているダウンタイム期間の肌もやさしく洗います。敏感肌や乾燥肌の方、ダウンタイム期間で肌が敏感になっている方におすすめです。
やさしく保湿を行う
レーザー照射後の皮膚は、角質のバリア機能が熱の影響により低下し、物理的な刺激に弱くなるほか、乾燥しやすくなります。ちょっとした刺激でもかゆみやヒリヒリ感、赤みが出やすい時期ですので、こすったりひっかいたりしないように気をつけましょう。シートマスクは肌にこすれるため負担になりやすいといえます、使用は医師の許可が出るまで控えましょう。
また、乾燥は皮膚のターンオーバーの妨げになるため、適切に保湿を行う必要があります。肌への刺激をできるだけ抑えながらスキンケアでうるおいを保つことが、ダウンタイム期間中も皮膚をすこやかに保つポイントです。
保湿の際、乳液やクリームの油分がテープの粘着力を弱めてしまう可能性があるため、テープ部分はなるべく避けて塗りましょう。
おすすめの保湿スキンケア
敏感なダウンタイム期におすすめの保湿スキンケアとして「コラージュリペアシリーズ」のローション、ミルク、クリームをご紹介します。
こちらの3品は以下のような特長を備えています。
●肌へのやさしさを考えた処方
低刺激性、無香料、無着色、アルコール(エタノール)無添加
●バリア機能をサポート
保湿成分として配合している浸透型セラミド*が角質層の深くまで浸透し、レーザー照射で乱れた肌の角質バリア機能をサポートします。
*ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム液
●肌あれを防ぐ
有効成分として抗肌あれ成分のトラネキサム酸を配合しており、肌あれを防ぎます。
以下のように敏感になっている状態の肌にも使いやすいスキンケアです。ただし、施術内容や肌状態にもよりますので、ご使用前に医師とご相談ください。
- レーザー照射後など、施術後ダウンタイム期の方
- ニキビ治療のために角質の詰まりを取る薬(アダパレンなど)を使用されている方
- ピーリング施術を行っている方
紫外線対策を万全に行う
レーザー治療後の肌は角質バリア機能の低下からあらゆる刺激に敏感になっており、紫外線の影響もまた受けやすい状態です。日中は必ず低刺激性の日やけ止めを塗りましょう。また、保護テープ自体にも紫外線を遮断する効果があります。クリニックに指定された期間はテープを貼り続けるようにしましょう。
帽子や日傘などの使用も紫外線対策として有効ですが、乱反射して下から跳ね返ってきた紫外線を防ぐことはできません。
中には不織布マスクなどを紫外線対策として取り入れている方もいらっしゃいますが、一般的な不織布マスクは紫外線を完全に防ぐわけではありません。マスクを使用する際には日やけ止めを塗ってから着用するようにしましょう。またマスク着用の際には、不織布が肌にこすれて刺激になる、日やけ止めが落ちやすくなるといった注意点もあります。口元に空間のできる形状のマスクや、やわらかい素材のマスクを選ぶなどの工夫もおすすめです。
おすすめの日やけ止め
コラージュリペアUVクリーム
医薬部外品
敏感なダウンタイム期にもおすすめの日やけ止めとして「コラージュリペアUVクリーム」をご紹介します。
●肌へのやさしさを考えた処方
低刺激性、無香料、無着色、アルコール(エタノール)無添加です。
●SPF35 PA+++の日やけ止め効果
日常の紫外線を防ぎながら、日やけによる、肌あれ、シミ・そばかすを防ぎます。
シミ取りレーザー後のダウンタイムに関するQ&A
シミ取りレーザーに関するよくある質問をご紹介します。こちらには一般的な事項を記載していますが、施術後の肌の状態にもよりますので、必ず医師に相談するようにしましょう。
シミ取りレーザー後、施術部位を隠す方法はある?
保護テープが目立つのを気にする場合は、マスクや縁の太いメガネ、帽子などを活用して隠すのが一般的です。最近では、テープの上からメイクができるコンシーラーや、肌の色に近く、目立ちにくいテープもあります。治療時に相談してみましょう。
シミ取りレーザー後、いつからメイクができる?
患部以外のメイクは、治療当日から可能な場合がほとんどです。患部(テープの上)へのメイクについてはクリニックの方針によりますが、かさぶたが取れて皮膚が完成するまでは、直接患部にファンデーションなどを塗ることは避けるのが一般的です。
ダウンタイム中に外出・仕事はOK?
体調に問題がなければ、翌日から通常の仕事や外出は可能です。ただし、テープを貼った状態での出社となるため、接客業などで見た目が気になる場合は、まとまった休み(長期休暇など)に合わせて治療を受ける方もいます。
ダウンタイムを短くする方法はある?
ダウンタイムの期間は体の修復プロセスであるため、劇的に短くする方法はありません。しかし、「触らない」「保湿する」「紫外線を避ける」といった基本ケアを徹底することで、化膿(かのう)や色素沈着の悪化などのトラブルを防ぎ、すこやかな回復をサポートすることはできます。
保護テープはいつまで貼ればよい?
一般的に、治療後10日~2週間くらいでメラニンを含むかさぶたが自然にはがれます。その下に新しいピンク色の皮膚ができますが、この状態は紫外線を防いでくれるメラニンを含む角質が除去されているため、紫外線を吸収しやすい状態です。そのため、正常な角質が形成されるまでの期間は保護テープを貼り続けることが推奨されます。自分で判断して早めにはがしてしまうと、仕上がりに悪影響を与える可能性もあります。
診察時、医師にテープをはがすタイミングを相談してから決めるのがよいでしょう。
かさぶたが取れた後、シミが濃くなった気がするけど大丈夫?
「炎症後色素沈着(戻りジミ)」の可能性があります。戻りジミは一時的な反応であることが多く、摩擦や日やけに注意しながら経過を見ることで、徐々に薄くなると考えられます。肌の状態によるところもあるため、心配な場合は施術を受けたクリニックに相談しましょう。
ダウンタイムは「肌を整える期間」。丁寧なケアで回復のサポートを
シミ取りレーザーには、かさぶたや赤みなどのダウンタイムが伴いますが、これは肌のコンディションを整えるための大切な期間です。
ダウンタイム中に適切なスキンケア(保湿)をはじめ、「紫外線対策」「摩擦を避けるケア」を徹底することで、仕上がりの美しさが変わってきます。自己判断でケアを中断せず、医師の指示を守って、理想の肌を目指しましょう。